圧倒的なスケールを誇る櫓群と堅牢な石垣

ライトアップ熊本城

昼間の勇壮なイメージとは異なり、夜は天守閣、本丸御殿、飯田丸五階櫓などが幻想的なイメージでライトアップされる

天守閣からは市内が一望できる熊本城には年間80万人以上の観光客が訪れる。だが城内には復元された本丸御殿ばかりでなく、日本を代表する城郭として仰ぎ見たくなる遺構が数多い。

その最大の見どころが「武者返し」といわれる石垣だろう。下から見ると緩やかで登れそうだが、上に行くほど絶壁になっていることが名前の由来だ。

二様の石垣

「二様の石垣」は見どころのひとつ

石垣には築城の名手といわれた加藤清正が近江国の職人を使って造った緩やかな勾配の石垣と、細川藩主の時代に建設された急勾配の2種類(「二様の石垣」)があり、これを同時に見ることができる。

そしてもうひとつ。本命の大天守、小天守に加えて他城にはない五階櫓が5基も見られるのも興味深い。とりわけ国の重要文化財に指定されている3層5階、地下1階からなる宇土櫓は、明治の西南戦争を乗り越えて残った貴重な多層櫓だ(トビラ写真)。

中に足を踏み入れると、当時使われたマツ、ツガ、クスなどの木材で組まれた梁や柱に「ちょうな」といわれる手斧で削った跡を間近に見ることができる。

西大手門

再建された熊本城の正門・西大手門。この奥には入場門の頬当御門がある

宇土櫓の急階段

築城時の木材や構造を今に伝える宇土櫓の急階段

加藤清正

築城の名手であり熊本城の初代城主でもある加藤清正。豊臣秀吉の家臣だったが関が原の戦い後は徳川家康に仕えた

圧倒的なスケールを誇る櫓群と堅牢な石垣

ライトアップ熊本城

昼間の勇壮なイメージとは異なり、夜は天守閣、本丸御殿、飯田丸五階櫓などが幻想的なイメージでライトアップされる

天守閣からは市内が一望できる熊本城には年間80万人以上の観光客が訪れる。だが城内には復元された本丸御殿ばかりでなく、日本を代表する城郭として仰ぎ見たくなる遺構が数多い。

その最大の見どころが「武者返し」といわれる石垣だろう。下から見ると緩やかで登れそうだが、上に行くほど絶壁になっていることが名前の由来だ。

二様の石垣

「二様の石垣」は見どころのひとつ

石垣には築城の名手といわれた加藤清正が近江国の職人を使って造った緩やかな勾配の石垣と、細川藩主の時代に建設された急勾配の2種類(「二様の石垣」)があり、これを同時に見ることができる。

そしてもうひとつ。本命の大天守、小天守に加えて他城にはない五階櫓が5基も見られるのも興味深い。とりわけ国の重要文化財に指定されている3層5階、地下1階からなる宇土櫓は、明治の西南戦争を乗り越えて残った貴重な多層櫓だ(トビラ写真)。

中に足を踏み入れると、当時使われたマツ、ツガ、クスなどの木材で組まれた梁や柱に「ちょうな」といわれる手斧で削った跡を間近に見ることができる。

西大手門

再建された熊本城の正門・西大手門。この奥には入場門の頬当御門がある

宇土櫓の急階段

築城時の木材や構造を今に伝える宇土櫓の急階段

加藤清正

築城の名手であり熊本城の初代城主でもある加藤清正。豊臣秀吉の家臣だったが関が原の戦い後は徳川家康に仕えた