フレンドリーな人々とおいしいフルーツで人気のフィリピン。
暑さが・・・というあなた、朗報です!
気候は軽井沢なみに過ごしやすい(姉妹都市です)ので、語学留学にもってこいのバギオ。フィリピンの高原にある都市です。最近は語学学校も増えています。
その近郊で育ち、日本のロータリークラブの援助で来日留学したクリスティンさん。現在は東京で旅行業にお勤めです。見どころや美味しいローカルフードを聞いてみました(画像提供:Richard Balonglong)。
一番の注目は、Flower Festival です。
Flower Festivalは、バギオで毎年2月に開催され、1カ月ほど続く、“季節の訪れを告げる祭り”です。
この祭り、1990年の地震で受けた被害から立ち直るために始まったもの。お花で飾られたフロートや、ストリートダンス、バラのパレードもあります。ダンサーの衣装も、花にインスピレーションを受けた、色鮮やかなものばかり。子供たちの明るい笑顔と相まって、素晴らしいイベントです。
初めは政府主導の祭りに懐疑的な向きもありましたが、伝統的な物語やダンスを継承する場にもなり、市民に歓迎されるイベントに成長しました。
高原といえば、手軽に山歩き感覚を味わえるトレッキングがブームですね。
バギオ近郊のMt. Pulagは、自然を愛するあなたにぴったりのトレッキングルート。
標高は2922メートルと本格的で、フィリピン国内で3番目に高い山です。
そして、何といっても雄大な『雲海』が見られる名所として有名です。
訪れた人を虜にする、別世界感。ファンタジーの世界の住人になったような気持ちになる魅惑の場所といわれています。
もう少し手軽に運動したいときは、涼しいバギオでゴルフはいかがでしょうか。
バギオカントリークラブは、1905年創業。既に110年の伝統を誇る由緒正しいゴルフ場です。
クリスティンさんおススメの、バギオ版おふくろの味は、『pinikpikan』
名前からラブリーなお料理です。
ところがその実力は、本格派。スモーク豚肉で風味を付けた、スパイシーに煮込んだチキンです。とりあえず美味しさは折り紙付き。説明を聞いただけでもよだれが出そうなお料理です。バギオに行ったら、一度は試してみてください。
バギオは、1900年ごろの米国統治時代に“サマーキャピタル”とよばれていました。
というのも、夏に40度近くになるマニラから、首都機能が丸ごと涼しいバギオへ移転していたからです。
日本とのかかわりは、日本の技術者が首都マニラからバギオまでの道路を完成させたことから。当時大難工事であったものの、日本の技術と努力で完成させ、戦前までは多くの日本人が入植して賑わいました。
ところが、第2次大戦の勃発で多くの日本人は帰国し、フィリピン人の関係者は迫害を受けることに。戦後も山や森に隠れ住んでいた人が多く、その窮状を見かねた日本人シスターの海野さんが山の中からひとりひとりを助け出し、子供たちを自宅で育てる活動をしていました。
そこへ手を差し伸べたのが日本のロータリークラブです。資金面の援助を既に37年間続けています。
その一環として「バギオ基金」を設立。奨学金を支給し、3500人以上の子供達が高校や大学で学び、巣立っています。というのも、「生活環境をよくするには、教育が必要だ」という信念があったからです。
ロータリークラブって、何やら奉仕活動をしている社長様の団体と思っていましたが、守備範囲が広く、思いやり深い活動を続けられていることに感心しました。
バギオ基金で日本に来てくれたクリスティンさん。日本生まれかと思うくらい、日本語が上手です。明るい笑顔が、外国暮らしの大変さなど少しも感じさせません。
「雪を見た時は、とてもきれいでびっくり! 雪遊びが楽しかったです。先輩の励ましもあり、勉強を続けられました。将来は、フィリピンと日本の“架け橋”になれればと思います」と話してくれました。
フィリピンへの旅行、バギオの語学留学を計画する時は、相談に乗ってくれるそうです。
一度お問い合わせください。
【参照】
フィリピンへの留学、旅行はクリスティンさんまで
株式会社 エス・プランナー
URL: http://www.splanner.com
画像提供 Richard Balonglong
https://www.flickr.com/photos/richardbalonglong/albums/with/72157641549818693
バギオ基金のお話をうかがったのは、東京豊島東ロータリークラブの村山圭治会長
http://www.toshimah-rc.jp/aisatsu