2024年2月初旬。地球温暖化の影響で日本が住みにくい気候になっていくなか,千葉県・勝浦は夏は涼しく,冬は暖かく,密かにブームになっていると聴いて,その真冬のど真ん中に行ってみた。サーファーでも釣り人でもない私が海の町「勝浦」に一人で行って何をするのか? たまたま情報誌で勝浦に「edén」(エデン)というレストラン&スパがあると知り,久しぶりにお湯に浸かって寛ごうと思い立った。

東京駅よりわかしお号に乗車!

東京駅から特急わかしお号に乗ること約1時間半。チケットレスだし,車内は空いているし,快適そのものであっという間に勝浦駅に到着。外房というと都心からかなり遠いイメージだったけれど,わかしお号を使えば案外近い。

目指すはスパ「edén」だが,問題はこのスパ,勝浦駅ではなくその隣の鵜原駅が最寄りだ。鵜原駅にわかしお号は止まらず,電車で行くなら外房線普通列車に乗り換えねばならない。がしかし,ここで問題が。外房線普通列車は1時間に1本しかなく,勝浦駅で1時間ほど待たねばならない。ローカルバスも似たようなペース。勝浦-鵜原間は約5キロ。普通はここで「タクシーに乗るか!」となるのだが,約5キロってことは,歩けば1時間。ここは当然のことながら,バックパッカーの自分のチョイスとしては「きっと途中で面白いものが見られるに違いない!」と徒歩を選んだ。

さて勝浦駅を出て,数分歩くともうそこは海! しかも想定外に海水の透明度が高くて美しい。普段見ている東京湾近郊の海とはレベルが違う! 太平洋に面しているとこうも透明度が違うのかと,そのエメラルドグリーンの海にうっとりしながら,徒歩を選んでよかったなとすぐに思った。

エメラルドグリーンの海。実はそのすぐ横には「三日月シーパークホテル勝浦」(いわゆるホテル三日月)がある。

国道の喧騒を通り過ぎ,ローカルな道に入る。2月の平日,しかも火曜日に観光客はまったくおらず,時々出会う人も地元の人ばかりだ。
静まりかえって,時々波の音,小鳥の鳴き声が聴こえるだけ。ただ何もない道を歩くだけで耳も心も休まる。時々隧道もあり,そこを抜けるとまた海。時々小さな港があり,漁船がなんともいえない雰囲気を醸し出している。曇った空の雲形もまたよし。

途中に何箇所も隧道があった。

メガネ岩。この付近では釣り人もいた。

小さな漁港。途中に数カ所このような漁港があった。

途中,謎な空き家と鳥居!かなり崖っぷちに建っているので,危険極まりない。

隧道,海,鳥の鳴き声を繰り返し,特に山道でもなく歩くのは楽ちん。海沿いの道を行くだけなので迷いようもなく,1時間ほど歩いて勝浦海中公園内にある「edén」に到着。勝浦駅から思っていたより近い(そう思うのは私だけか?)。

お昼時だったので,まずはレストランで腹ごしらえ。
パエリアが推しのレストランだが,二人前からのオーダーなのでピザを注文した。

レストラン店内。オフシーズンの平日だったので,ほとんどお客さんおらず!

店内席からの眺め。テラス席の向こうには海が。すでにいい気分。

お腹いっぱいになったところで会計を済ませ,レストランすぐ横のレセプションで2時間利用でスパにチェックイン。平日は2時間利用で3000円。バスタオルはフリー,更衣室にはドライヤーや脱水機もあった。水着着用スパなので水着レンタルの場合は1000円かかる。
どうやら今日はまだ誰も利用客がおらず,私一人で貸し切りのようだ! スパ内はスマホ持ち込みOK,その上貸し切り状態のため,思う存分写真を撮らせていただいた(実は動画も十分撮った!)。

まずは天然温泉の内湯から。窓の外には海が見え,すでに海外リゾートの気分。夏場には窓は全開になるようだ。冬場はここから湯船に浸かって海を眺めるだけでもよさそう。波の音しか聴こえない。

内湯。左手にはサウナもある。

場内の冷蔵庫には水,炭酸水が置いてあり無料。ペットボトルを置いただけなのに,絵になるね。

内湯で身体が温まったところで,いよいよ屋外プールへ! 水温は通常の温水プールよりもやや温かい。傾斜はあるものの水深は一番深いところで1mくらい? 
プールの縁に腕を乗せて寄りかかりながら,海を眺める勝浦の海。ここは本当に日本の千葉県か? どこか海外のリゾートにいる気分になる。まさに楽園。しかも貸し切り状態!
とはいえ,当たり前だが真冬の屋外はかなり寒く,内湯にすぐ戻り再び温まる。これを繰り返して身体も十分温まり汗もかいた状態で,あっという間に2時間終了。

屋外プール。横に細長い形をしていて,すぐ後ろにはビューテラス席もある。奥に見えるのは海中展望塔。

再びレストランに戻ってedénスペシャルドリンクを飲んで水分補給。テラス席では鳥さんが寛いでいた。
海外リゾートと勘違いしてしまうような千葉・勝浦のレストラン&スパ「edén」。都内から日帰りも可能なのでリピート確定! この施設に1日中滞在してのんびりとした時間を過ごせそうだ。
そして勝浦の美しい海にすっかり惚れてしまった私は,勝浦移住までちょっぴり考えてしまったのであった(現実問題,そう簡単にはできないのだけれど)。

※こちらのスパは混雑時には人数制限があるらしく,満員の場合は入場待ちもあるらしい。個人的にはオフシーズンに来るのがおすすめ。真夏は日焼け注意だ。

edénスペシャルドリンク。レモン系のお味だった。

<おまけ>
今回は1泊したため,翌日の様子を少し。
海中公園から眺める海と展望塔内にある水深8mの海底から眺めたお魚さんたち。魚って浮いているだけで案外泳いでないのね。ぼーっと眺めていると時間が過ぎるのを忘れてしまう。

展望塔へ行く途中からの眺め。The 太平洋!

展望塔内の海底から。メジナが多く,時々フグもいた。

■今回の旅情報まとめ
電車利用の場合:下記2施設は最寄は鵜原駅のため,わかしお号で勝浦駅まで行き,そこから普通列車に乗り換えるか,勝浦駅からタクシー,ローカルバス,そして今回のように徒歩1時間程度で行ける。普通列車もローカルバスも本数が少ないため(1時間に1本程度),時間節約・歩きたくなければタクシーかレンタカーしかない。そもそも車で行くのが普通かも!

・Restaurant & Spa edén
https://eden-katsuura.com/

・かつうら海中公園展望塔
https://www.katsuura.org/

2024年2月初旬。地球温暖化の影響で日本が住みにくい気候になっていくなか,千葉県・勝浦は夏は涼しく,冬は暖かく,密かにブームになっていると聴いて,その真冬のど真ん中に行ってみた。サーファーでも釣り人でもない私が海の町「勝浦」に一人で行って何をするのか? たまたま情報誌で勝浦に「edén」(エデン)というレストラン&スパがあると知り,久しぶりにお湯に浸かって寛ごうと思い立った。

東京駅よりわかしお号に乗車!

東京駅から特急わかしお号に乗ること約1時間半。チケットレスだし,車内は空いているし,快適そのものであっという間に勝浦駅に到着。外房というと都心からかなり遠いイメージだったけれど,わかしお号を使えば案外近い。

目指すはスパ「edén」だが,問題はこのスパ,勝浦駅ではなくその隣の鵜原駅が最寄りだ。鵜原駅にわかしお号は止まらず,電車で行くなら外房線普通列車に乗り換えねばならない。がしかし,ここで問題が。外房線普通列車は1時間に1本しかなく,勝浦駅で1時間ほど待たねばならない。ローカルバスも似たようなペース。勝浦-鵜原間は約5キロ。普通はここで「タクシーに乗るか!」となるのだが,約5キロってことは,歩けば1時間。ここは当然のことながら,バックパッカーの自分のチョイスとしては「きっと途中で面白いものが見られるに違いない!」と徒歩を選んだ。

さて勝浦駅を出て,数分歩くともうそこは海! しかも想定外に海水の透明度が高くて美しい。普段見ている東京湾近郊の海とはレベルが違う! 太平洋に面しているとこうも透明度が違うのかと,そのエメラルドグリーンの海にうっとりしながら,徒歩を選んでよかったなとすぐに思った。

エメラルドグリーンの海。実はそのすぐ横には「三日月シーパークホテル勝浦」(いわゆるホテル三日月)がある。

国道の喧騒を通り過ぎ,ローカルな道に入る。2月の平日,しかも火曜日に観光客はまったくおらず,時々出会う人も地元の人ばかりだ。
静まりかえって,時々波の音,小鳥の鳴き声が聴こえるだけ。ただ何もない道を歩くだけで耳も心も休まる。時々隧道もあり,そこを抜けるとまた海。時々小さな港があり,漁船がなんともいえない雰囲気を醸し出している。曇った空の雲形もまたよし。

途中に何箇所も隧道があった。

メガネ岩。この付近では釣り人もいた。

小さな漁港。途中に数カ所このような漁港があった。

途中,謎な空き家と鳥居!かなり崖っぷちに建っているので,危険極まりない。

隧道,海,鳥の鳴き声を繰り返し,特に山道でもなく歩くのは楽ちん。海沿いの道を行くだけなので迷いようもなく,1時間ほど歩いて勝浦海中公園内にある「edén」に到着。勝浦駅から思っていたより近い(そう思うのは私だけか?)。

お昼時だったので,まずはレストランで腹ごしらえ。
パエリアが推しのレストランだが,二人前からのオーダーなのでピザを注文した。

レストラン店内。オフシーズンの平日だったので,ほとんどお客さんおらず!

店内席からの眺め。テラス席の向こうには海が。すでにいい気分。

お腹いっぱいになったところで会計を済ませ,レストランすぐ横のレセプションで2時間利用でスパにチェックイン。平日は2時間利用で3000円。バスタオルはフリー,更衣室にはドライヤーや脱水機もあった。水着着用スパなので水着レンタルの場合は1000円かかる。
どうやら今日はまだ誰も利用客がおらず,私一人で貸し切りのようだ! スパ内はスマホ持ち込みOK,その上貸し切り状態のため,思う存分写真を撮らせていただいた(実は動画も十分撮った!)。

まずは天然温泉の内湯から。窓の外には海が見え,すでに海外リゾートの気分。夏場には窓は全開になるようだ。冬場はここから湯船に浸かって海を眺めるだけでもよさそう。波の音しか聴こえない。

内湯。左手にはサウナもある。

場内の冷蔵庫には水,炭酸水が置いてあり無料。ペットボトルを置いただけなのに,絵になるね。

内湯で身体が温まったところで,いよいよ屋外プールへ! 水温は通常の温水プールよりもやや温かい。傾斜はあるものの水深は一番深いところで1mくらい? 
プールの縁に腕を乗せて寄りかかりながら,海を眺める勝浦の海。ここは本当に日本の千葉県か? どこか海外のリゾートにいる気分になる。まさに楽園。しかも貸し切り状態!
とはいえ,当たり前だが真冬の屋外はかなり寒く,内湯にすぐ戻り再び温まる。これを繰り返して身体も十分温まり汗もかいた状態で,あっという間に2時間終了。

屋外プール。横に細長い形をしていて,すぐ後ろにはビューテラス席もある。奥に見えるのは海中展望塔。

再びレストランに戻ってedénスペシャルドリンクを飲んで水分補給。テラス席では鳥さんが寛いでいた。
海外リゾートと勘違いしてしまうような千葉・勝浦のレストラン&スパ「edén」。都内から日帰りも可能なのでリピート確定! この施設に1日中滞在してのんびりとした時間を過ごせそうだ。
そして勝浦の美しい海にすっかり惚れてしまった私は,勝浦移住までちょっぴり考えてしまったのであった(現実問題,そう簡単にはできないのだけれど)。

※こちらのスパは混雑時には人数制限があるらしく,満員の場合は入場待ちもあるらしい。個人的にはオフシーズンに来るのがおすすめ。真夏は日焼け注意だ。

edénスペシャルドリンク。レモン系のお味だった。

<おまけ>
今回は1泊したため,翌日の様子を少し。
海中公園から眺める海と展望塔内にある水深8mの海底から眺めたお魚さんたち。魚って浮いているだけで案外泳いでないのね。ぼーっと眺めていると時間が過ぎるのを忘れてしまう。

展望塔へ行く途中からの眺め。The 太平洋!

展望塔内の海底から。メジナが多く,時々フグもいた。

■今回の旅情報まとめ
電車利用の場合:下記2施設は最寄は鵜原駅のため,わかしお号で勝浦駅まで行き,そこから普通列車に乗り換えるか,勝浦駅からタクシー,ローカルバス,そして今回のように徒歩1時間程度で行ける。普通列車もローカルバスも本数が少ないため(1時間に1本程度),時間節約・歩きたくなければタクシーかレンタカーしかない。そもそも車で行くのが普通かも!

・Restaurant & Spa edén
https://eden-katsuura.com/

・かつうら海中公園展望塔
https://www.katsuura.org/