2018年8月10日朝。今日はイルカと戯れる日だ。私にしては珍しく,日本からしっかり予約して,「イルカさんとシュノーケリングする日」を設定した。セントラルバスステーションからバスに揺られて30分ほどでDolphin Reefに到着。受付してから随分待たされて,ようやくビーチの中へ入った。

エイラートのセントラルバスステーション:ここからイスラエル国内の長距離バスも発着している

ドルフィン・リーフ入口:この雰囲気に期待が高まる

Dolphin Reefはイルカを保護して育てている有料プライベートビーチで,ビーチも自然そのままの形で残してある。昨夜のドバイのようなビーチとはまったく雰囲気が違い,ゆったりとした静かなビーチだ。
イルカと一緒に泳ぐコースはダイビングかシュノーケリングが選べるが,私はお手軽なシュノーケリングを選択。ウェットスーツ,フィン,ゴーグルなど水着以外の用具レンタルはすべて料金に含まれているので,水着だけ持参してすぐにできる。インストラクターの事前説明を30分くらい聴く。シュノーケリングの呼吸法,水中でのルール,水中でのスタッフの手のサインの意味,イルカへの対応など。実はこのインストラクターの女性は日本に住んでいたことがあるらしく,日本語も少しできた。Dolphin Reefで日本人に会ったのは初めてらしく,私が来たことをとても喜んでくれた。
さて,今度は実際に海に入って,シュノーケリングの練習だ。同泳者はほかに2人。イスラエル人のお兄さんとおばちゃん。彼らと一緒に手を繋いで泳ぐというルールだ。
そしていよいよイルカがいるエリアでシュノーケリング開始。インストラクターを先頭におばちゃんが真ん中で3人仲良く手を繋ぎながら泳ぐ。スキューバ組がすでに潜っている。インストラクターが見所ポイントを手で指示してくれる。どんどん水深が深くなり,下にはサンゴ礁が見えてきた。と思ったら,おばちゃんは泳ぎが苦手だったらしく,ちょと溺れ気味な上に,フィンで泳ぐことがほぼできず,お兄さんと私の二人でおばちゃんを引っ張りながら泳ぐことに。
さあ,イルカさんが近づいてきた。触りたいけど,触ってはいけないルールなのでグッとこらえて,思わず水中で「かわいいーーー」と叫ぶ。イルカさんはくるくると身体を回転させ,インストラクターにはお腹を見せて「撫でて〜」と猛烈アピール。インストラクターが撫で撫でしてあげて,イルカは目を細める。イルカも犬も猫も撫でられて気持ちよさそうにする顔は同じだと思った。
死ぬまでにやりたいことの一つ「イルカと一緒に泳ぐ」がまさかイスラエルでこんなに簡単に叶うとは思わなかった。美しい地中海でサンゴ礁とイルカを眺めるという一生に一度あるかないかの幸せのひととき。後生忘れない。

そんな幸せのひとときも30分程度で終了。本当は一日中一緒に泳いでいたかったけれど,仕方ない。ウェットスーツを脱いでビーチで寛ぐことにした。木陰で窯焼きピザを食べる。

気持ちのいいビーチ:ただ,暑さは尋常ではない

木陰で一休み:釜焼きピザが美味しい

もっと景色のいいところに移動しようと,barのあるロッジ風の建物の3階へ。海岸が一望できる席でフレッシュなグレープフルーツを飲みながらさらに寛ぐ。先ほど自分が泳いだイルカのいるビーチが眼下にある。イルカにご挨拶しようとする子供たちが桟橋に集まってわいわい騒いでいる。イルカがインストラクターに誘導されて湾内にゆっくり泳いでくるのが見える。私のすぐ隣に座ったお姉さんがなぜかギターを弾いている。自然と動物と音楽,まるで私のために用意されたような地中海の光景だ。

ロッジの3階はバーもあるため,大人専用になっている

ちょうど客がいなくなり,私が独占のソファ席

ロッジ3階からドルフィン・リーフを眺める

イルカの入場:イルカの背びれ,見えますか?

でもふと,ここはパレスチナ自治区を抱えたあの「イスラエル」なわけで,いつ何が起きるかわからない。贅沢な光景と自治区の惨状と,そのギャップが頭をよぎる。

時間は昼12時をまわっている。だんだん暑くなってきた。おそらく40℃はとうに超えている。建物の3階は暑いので,先ほどの木陰に戻る。扇風機は回っているものの,このビーチ内には冷房が一切ない。皆,平気でビーチで泳いでいる。暑さには強いつもりだったけれど,まだ鍛え方が甘いようだ。体感気温は50℃。体の中から冷やさないと熱中症になる気がして,シェイクを頼む。その場で好きなフルーツを選んで作ってくれるからとても美味しい。おかげで生き返った。熱中症予防には体の中から冷やすことも大事だと学んだ。

再び宿に戻ることにした。バス停でバスを待つにも暑すぎて,ギリギリまで木陰で待機。
少々熱中症気味なので今夜はのんびり宿で過ごそう。そして,明日のプランニングもしないと。

宿のキッチンでイスラエル人のお兄さんたちが料理をしていた:美味しそう!と言ったらおすそ分けしてくれた。本当に美味しかった

またDolphin Reefに行ってのんびりするのもいいなと思っていた。でも,ふと同室のフランス人のお姉さんの「ヨルダンに行こうかなー」という言葉が蘇る。エイラートからヨルダン・ペトラ遺跡はとても近いのは知っていた。だた,ヨルダン-イスラエルの国境越えは個人だとちょっと面倒なことも知っていた。ネットで調べてみると,ツアーがある。しかも今申し込んで明日行ける!クレジット決済OK!めったに来れない中近東,イスラエル以外の国にも行ってみたい!ツアー料金高いけど,行く!即決。

ということで,明日はペトラ遺跡ツアーに参加することにした。

2018年8月10日朝。今日はイルカと戯れる日だ。私にしては珍しく,日本からしっかり予約して,「イルカさんとシュノーケリングする日」を設定した。セントラルバスステーションからバスに揺られて30分ほどでDolphin Reefに到着。受付してから随分待たされて,ようやくビーチの中へ入った。

エイラートのセントラルバスステーション:ここからイスラエル国内の長距離バスも発着している

ドルフィン・リーフ入口:この雰囲気に期待が高まる

Dolphin Reefはイルカを保護して育てている有料プライベートビーチで,ビーチも自然そのままの形で残してある。昨夜のドバイのようなビーチとはまったく雰囲気が違い,ゆったりとした静かなビーチだ。
イルカと一緒に泳ぐコースはダイビングかシュノーケリングが選べるが,私はお手軽なシュノーケリングを選択。ウェットスーツ,フィン,ゴーグルなど水着以外の用具レンタルはすべて料金に含まれているので,水着だけ持参してすぐにできる。インストラクターの事前説明を30分くらい聴く。シュノーケリングの呼吸法,水中でのルール,水中でのスタッフの手のサインの意味,イルカへの対応など。実はこのインストラクターの女性は日本に住んでいたことがあるらしく,日本語も少しできた。Dolphin Reefで日本人に会ったのは初めてらしく,私が来たことをとても喜んでくれた。
さて,今度は実際に海に入って,シュノーケリングの練習だ。同泳者はほかに2人。イスラエル人のお兄さんとおばちゃん。彼らと一緒に手を繋いで泳ぐというルールだ。
そしていよいよイルカがいるエリアでシュノーケリング開始。インストラクターを先頭におばちゃんが真ん中で3人仲良く手を繋ぎながら泳ぐ。スキューバ組がすでに潜っている。インストラクターが見所ポイントを手で指示してくれる。どんどん水深が深くなり,下にはサンゴ礁が見えてきた。と思ったら,おばちゃんは泳ぎが苦手だったらしく,ちょと溺れ気味な上に,フィンで泳ぐことがほぼできず,お兄さんと私の二人でおばちゃんを引っ張りながら泳ぐことに。
さあ,イルカさんが近づいてきた。触りたいけど,触ってはいけないルールなのでグッとこらえて,思わず水中で「かわいいーーー」と叫ぶ。イルカさんはくるくると身体を回転させ,インストラクターにはお腹を見せて「撫でて〜」と猛烈アピール。インストラクターが撫で撫でしてあげて,イルカは目を細める。イルカも犬も猫も撫でられて気持ちよさそうにする顔は同じだと思った。
死ぬまでにやりたいことの一つ「イルカと一緒に泳ぐ」がまさかイスラエルでこんなに簡単に叶うとは思わなかった。美しい地中海でサンゴ礁とイルカを眺めるという一生に一度あるかないかの幸せのひととき。後生忘れない。

そんな幸せのひとときも30分程度で終了。本当は一日中一緒に泳いでいたかったけれど,仕方ない。ウェットスーツを脱いでビーチで寛ぐことにした。木陰で窯焼きピザを食べる。

気持ちのいいビーチ:ただ,暑さは尋常ではない

木陰で一休み:釜焼きピザが美味しい

もっと景色のいいところに移動しようと,barのあるロッジ風の建物の3階へ。海岸が一望できる席でフレッシュなグレープフルーツを飲みながらさらに寛ぐ。先ほど自分が泳いだイルカのいるビーチが眼下にある。イルカにご挨拶しようとする子供たちが桟橋に集まってわいわい騒いでいる。イルカがインストラクターに誘導されて湾内にゆっくり泳いでくるのが見える。私のすぐ隣に座ったお姉さんがなぜかギターを弾いている。自然と動物と音楽,まるで私のために用意されたような地中海の光景だ。

ロッジの3階はバーもあるため,大人専用になっている

ちょうど客がいなくなり,私が独占のソファ席

ロッジ3階からドルフィン・リーフを眺める

イルカの入場:イルカの背びれ,見えますか?

でもふと,ここはパレスチナ自治区を抱えたあの「イスラエル」なわけで,いつ何が起きるかわからない。贅沢な光景と自治区の惨状と,そのギャップが頭をよぎる。

時間は昼12時をまわっている。だんだん暑くなってきた。おそらく40℃はとうに超えている。建物の3階は暑いので,先ほどの木陰に戻る。扇風機は回っているものの,このビーチ内には冷房が一切ない。皆,平気でビーチで泳いでいる。暑さには強いつもりだったけれど,まだ鍛え方が甘いようだ。体感気温は50℃。体の中から冷やさないと熱中症になる気がして,シェイクを頼む。その場で好きなフルーツを選んで作ってくれるからとても美味しい。おかげで生き返った。熱中症予防には体の中から冷やすことも大事だと学んだ。

再び宿に戻ることにした。バス停でバスを待つにも暑すぎて,ギリギリまで木陰で待機。
少々熱中症気味なので今夜はのんびり宿で過ごそう。そして,明日のプランニングもしないと。

宿のキッチンでイスラエル人のお兄さんたちが料理をしていた:美味しそう!と言ったらおすそ分けしてくれた。本当に美味しかった

またDolphin Reefに行ってのんびりするのもいいなと思っていた。でも,ふと同室のフランス人のお姉さんの「ヨルダンに行こうかなー」という言葉が蘇る。エイラートからヨルダン・ペトラ遺跡はとても近いのは知っていた。だた,ヨルダン-イスラエルの国境越えは個人だとちょっと面倒なことも知っていた。ネットで調べてみると,ツアーがある。しかも今申し込んで明日行ける!クレジット決済OK!めったに来れない中近東,イスラエル以外の国にも行ってみたい!ツアー料金高いけど,行く!即決。

ということで,明日はペトラ遺跡ツアーに参加することにした。