天候不順で猛暑が続いた今年の夏も終わり 秋のレジャーシーズンが到来した
さて今回は東京から電車で2時間の温泉リゾート
伊豆・熱海でファミリーフィッシングに挑戦
大きな釣り道具をそろえた本格スタイルもいいが手ぶらで楽しめるのがファミリーフィッシングの魅力
しかも大物が釣れてしまうのが熱海のよさだ
熱海の港で大物回遊魚が釣れる!
温泉地で有名な熱海では今、家族で楽しめるファミリーフィッシングが大人気。
平日週末を問わず熱海港の端にある海釣り施設は朝から大勢の釣り客で賑わっている。
人気に秘密は道具、餌などすべてがレンタルできること。
しかも現場には釣りに詳しい管理スタッフがいて何でも教えてくれるから、ここなら初心者でも大物を釣れる可能性は大。
ひと昔前まで魚釣りは男の遊びだと思っていたが、最近は様子が違う。
若い女性グループや小学生、中学生の女の子が家族といっしょに釣りを楽しんでいる光景が目につく。
釣った魚を自分でつかんだりするのはもちろん、餌も自分で付けたりしている。
そんな釣りのさらなる楽しみが、釣った魚をお店で調理してもらって食べること。
しかもそこが風光明媚な温泉地ならさらにいい。刺し身、焼きもの、煮付けなど、料理法はプロにお任せ。
種類や大小にかかわらず、自分で釣った魚の味は格別だ。ここまでくるともはや釣りは料理の儀式かも知れない。
干物の街 網代で味わう海の幸
熱海から海岸線を下った隣町・網代は江戸時代に大いに栄えた漁師町だ。ホテルや高層マンションが林立する熱海とは対照的で、素朴な風情には昭和の香りが残っている。
網代の名物といえば干物。数は減ったが今も国道沿いには「ひもの銀座」があり昔ながらの商いをしている。
磯の香りが漂う漁港近くの干物加工店を覗いてみた。
朝開いたアジを干し網に手際よく並べている「〆竹商店」の富岡雅人さん(66)に、
「今は何がおいしいですか」と尋ねたら、「地元の小アジか対馬産の真アジ」だという。
新鮮な対馬さんのアジは脂がのっていて旨いそうだ。
魚は地元産ばかりではない。網代の潮風に加えて、微妙な塩加減と天日干しの時間が干物の味を決める。
富岡さんは「干物は本来保存食ですが、仕上がった生干しをその日の内に食べるのが一番旨い」と教えてくれた。
網代温泉
日帰り温泉の多い網代。国道135号線沿いの旅館「平鶴」では源泉掛け流しの貸切露天風呂「潮彩」が自慢。料金は45分間4人利用で3675円(税込み)。問合せ:「平鶴」0557-67-2221
http://www.hiraturu.com/
初島
相模湾の熱海沖に浮かぶ初島は周囲4kmの小さな島。黒潮の流れる島の周囲の岩礁ではメジナやイサキ、イシダイなど本格的なフィッシングが楽しめる