子連れ旅行の難点は、子どもが観光に飽きて機嫌が悪くなること。
でもレーゲンスブルクなら、子どもが楽しく遊べるスポットもたくさんある。ツーリストインフォメーションで入手したマップ(前編で紹介)を広げれば、遊具のある公園が12カ所も掲載されている。その中から、特におすすめの公園を2つ紹介していく。
子連れのランチ、どうする?
でもその前に、腹ごしらえをしよう。
旧市街には飲食店が軒をつらね、困ることはない。
ただし日本人からすると、オシャレで敷居が高く感じてしまうかもしれない。子連れならなおさらだ。
そんなときのおすすめは、Imbiss(インビス)とBäckerai(ベッカライ)でのテイクアウト。
インビスとは軽食店のことで、野菜と肉がたっぷり入ったケバブサンドやピザが購入できる。ベッカライとはパン屋を指し、お惣菜パンや菓子パンはもちろん、店によってはケーキも売っている。
持ち帰りにして公園で食べれば、ピクニック気分で子どもも喜ぶはずだ。
おすすめの公園2つ
最初に紹介するのは、レーゲンスブルク駅から徒歩10分程度のところにあるOstenallee(オステンアレー)。
場所はこちら。
https://goo.gl/maps/pyLu4moU5wP2
一歩足を踏み入れると手入れの行き届いた美しい並木道が広がり、小鳥のさえずりが心地よい。
木漏れ日を楽しみながら並木道を進むと、ほどなく子ども向けの遊具が見えてくる。
滑り台、ブランコ、砂場など基本的には日本と似ている。でも色遣いがポップだったり砂場の砂が浜辺のようにサラサラだったりと、違いを見つけるのもおもしろい。
次は、名前すらない地元密着型の公園を紹介しよう。
場所は、前編で紹介したツーリストインフォメーションから徒歩5分程度。ケプラー記念館のすぐ裏手にある。
ケプラーとはもちろん、あの有名な天文学者のこと。実はレーゲンスブルクはケプラーの没地なのだ。
場所はこちら。ピンが立っている建物の裏手。
https://goo.gl/maps/cVt6SQy4k5k
この公園はこぢんまりとしていて、地元のママたちが集う。
公園だけを見れば日本の児童公園と大差がないが、周囲に目をやると歴史を感じる建造物に囲まれていることに気づく。
やはりここは、世界遺産エリアの中なのだ。
ビールが楽しめる遊園地?
春か夏にレーゲンスブルク旅行を計画しているのなら、DULT(ドゥルト)のスケジュールはチェックしておきたい。
ミュンヘンのオクトーバーフェストのようなイベントで、移動式遊園地、ビールが楽しめるテント、屋台などが期間限定で登場する。
スケジュールはこちら。次回は2017年8月25日から9月10日まで。
http://www.r-dult.com/
場所はこちら。主要な観光地から徒歩圏内。
https://goo.gl/maps/bkxfzUSBB5o
どれもこれも、一時的に設置されているとは思えないほど本格的だ。特にアトラクション類は、日本の小規模な常設の遊園地よりレベルが高い。ジェットコースターや観覧車など、どうやって運搬しているのだろう。
子どもは遊園地で大はしゃぎし、大人はビールを堪能。
まさに家族全員が楽しめるイベントだ。
最後にレーゲンスブルクの魅力をもうひとつ紹介しよう。
それは、とても治安が良いこと。
自転車のカゴに防犯ネットを張っている人を、ひとりも見たことがない。むき出しのままバッグを放り込んでいる。
その代り、ジーンズの後ろポケットにスマートフォンを無造作に入れている人や、財布をテーブルに置いたまま席を離れる人にはしょっちゅう出くわす。
ひったくりやスリがとても少ないのだろう。
住んでいても、身の危険を感じたことは一度もない。
油断は禁物だが、ほぼ日本と同じ感覚で外を歩ける数少ない観光地といえる。
子連れでドイツ旅行を計画しているのなら、ぜひレーゲンスブルクを候補に入れてほしい。