レーゲンスブルクは、ミュンヘンから130キロほど北に位置するドナウ川沿いの小さな都市。
日本ではほとんど知られていないが、その歴史はローマ帝国時代にまでさかのぼる。歴史的建造物が1000以上現存し、2006年には旧市街が世界遺産に登録された。第二次世界大戦の被害をほとんど受けず、ドイツでもっとも保存状態の良い中世の街並みと言われている。

そんな歴史ある都市を子連れで楽しむ方法を、現地で生活中の筆者が案内していく

旅のはじまりは、このレーゲンスブルク駅。ミュンヘンから特急で約90分だ。
男の子が一緒なら、電車を眺めるのも楽しい。高速列車ICEが停車したり貨物列車が通過したりと、初めて見る車両に大喜びすることは間違いない。

見どころはすべて、レーゲンスブルク駅から徒歩圏内にある。
ただし幼児にとっては負担になる距離なので、ベビーカーはぜひ持参したい。
レーゲンスブルクの石畳は目が細かく凸凹が少ないため、日本の小さな車輪のベビーカーでもたいていのところは問題なく通ることができる。
坂がほとんどないのも、子連れには嬉しいポイントだ。

駅を出たら、目の前のMaximilianstraß(マキシミリアン通り)を直進する。
ほどなく世界遺産のエリアに入るが、店舗の多さに拍子抜けするかもしれない。アパレルショップやカフェなどが並び、ごく普通の近代的な通りだ。

しかし10分ほど歩くと左手に街のシンボルである大聖堂が見え、中世の香りが漂う。

実は、この新旧が融合しているところこそ、レーゲンスブルクの魅力だ。11世紀にはすでに、ある僧侶が「レーゲンスブルクには、新しさと古さが共存している」と証言したという記録が残っている。
レーゲンスブルクを訪れたのなら、この大聖堂は必ずおさえておきたい。
高さが105mもあり遠くからも見えるため、地図がなくても簡単にたどり着ける。
大聖堂がこの地に着工されたのは1273年。250年をかけて完成したが、その後も19世紀に増設されたり2009年にパイプオルガンが設置されたりと、時代に合わせて変化を続けている。

この大聖堂は入場無料。
重い扉を開けると、ひんやりとした薄暗い空間が広がる。キリスト教徒でなくとも、突き抜けるような高い天井や輝くステンドグラスを前に厳粛な気持ちにはるはずだ。
観光地とはいえあくまで神聖な場所なので、写真撮影や飲食は禁止。子どもが走り回ったりしないように事前に言い聞かせておきたい。

大聖堂の前から市内観光のバスが出ているので、歩き疲れたら乗ってみるのもいい。45分ほどかけて見どころをまわり、元の場所に戻ってくる。
日本では珍しい4両編成のバスなので、乗り物好きの子どもも喜ぶはずだ。

大聖堂を堪能したら、徒歩5分程度のところにあるツーリストインフォメーションに向かい、無料の地図を入手しよう。

子連れにとって、この地図はマストアイテム。
見どころに加えて公園の場所が掲載されているからだ。子どもが観光に飽きたら、公園で思い切り遊ばせてあげよう。おすすめの公園は、後編で紹介する。

次に向かうのは、ツーリストインフォメーションから徒歩5分程の距離にある石橋。
大聖堂と石橋はレーゲンスブルクを象徴する建造物で、地ビールのラベルにも描かれている。

この橋は、1135年から1146年にかけて造られたドイツ最古の石橋。旅人や商人、さらに十字軍までもがこの橋を渡ってきたという。歴史のロマンを感じずにはいられない。

橋の中間くらいまで歩いたら、後ろを振り返ってみよう。
歴史を感じる石造りの建物がずらりと並び、その後ろに大聖堂がそびえ立つ光景に圧倒されるはずだ。
今が21世紀であることを忘れてしまいそうになる。

絶好の撮影スポットなので、ぜひ記念の一枚を撮っておきたい。スマートフォンの自撮りでも背景がきれいにおさまる。

見どころはまだあるが、そろそろ子どもが遊びたがる頃ではないだろうか。
後編では、大人も癒される自然公園、現地人の気分が味わえるローカルな公園、期間限定で設置される遊園地などを紹介する。

レーゲンスブルクは、ミュンヘンから130キロほど北に位置するドナウ川沿いの小さな都市。
日本ではほとんど知られていないが、その歴史はローマ帝国時代にまでさかのぼる。歴史的建造物が1000以上現存し、2006年には旧市街が世界遺産に登録された。第二次世界大戦の被害をほとんど受けず、ドイツでもっとも保存状態の良い中世の街並みと言われている。

そんな歴史ある都市を子連れで楽しむ方法を、現地で生活中の筆者が案内していく

旅のはじまりは、このレーゲンスブルク駅。ミュンヘンから特急で約90分だ。
男の子が一緒なら、電車を眺めるのも楽しい。高速列車ICEが停車したり貨物列車が通過したりと、初めて見る車両に大喜びすることは間違いない。

見どころはすべて、レーゲンスブルク駅から徒歩圏内にある。
ただし幼児にとっては負担になる距離なので、ベビーカーはぜひ持参したい。
レーゲンスブルクの石畳は目が細かく凸凹が少ないため、日本の小さな車輪のベビーカーでもたいていのところは問題なく通ることができる。
坂がほとんどないのも、子連れには嬉しいポイントだ。

駅を出たら、目の前のMaximilianstraß(マキシミリアン通り)を直進する。
ほどなく世界遺産のエリアに入るが、店舗の多さに拍子抜けするかもしれない。アパレルショップやカフェなどが並び、ごく普通の近代的な通りだ。

しかし10分ほど歩くと左手に街のシンボルである大聖堂が見え、中世の香りが漂う。

実は、この新旧が融合しているところこそ、レーゲンスブルクの魅力だ。11世紀にはすでに、ある僧侶が「レーゲンスブルクには、新しさと古さが共存している」と証言したという記録が残っている。
レーゲンスブルクを訪れたのなら、この大聖堂は必ずおさえておきたい。
高さが105mもあり遠くからも見えるため、地図がなくても簡単にたどり着ける。
大聖堂がこの地に着工されたのは1273年。250年をかけて完成したが、その後も19世紀に増設されたり2009年にパイプオルガンが設置されたりと、時代に合わせて変化を続けている。

この大聖堂は入場無料。
重い扉を開けると、ひんやりとした薄暗い空間が広がる。キリスト教徒でなくとも、突き抜けるような高い天井や輝くステンドグラスを前に厳粛な気持ちにはるはずだ。
観光地とはいえあくまで神聖な場所なので、写真撮影や飲食は禁止。子どもが走り回ったりしないように事前に言い聞かせておきたい。

大聖堂の前から市内観光のバスが出ているので、歩き疲れたら乗ってみるのもいい。45分ほどかけて見どころをまわり、元の場所に戻ってくる。
日本では珍しい4両編成のバスなので、乗り物好きの子どもも喜ぶはずだ。

大聖堂を堪能したら、徒歩5分程度のところにあるツーリストインフォメーションに向かい、無料の地図を入手しよう。

子連れにとって、この地図はマストアイテム。
見どころに加えて公園の場所が掲載されているからだ。子どもが観光に飽きたら、公園で思い切り遊ばせてあげよう。おすすめの公園は、後編で紹介する。

次に向かうのは、ツーリストインフォメーションから徒歩5分程の距離にある石橋。
大聖堂と石橋はレーゲンスブルクを象徴する建造物で、地ビールのラベルにも描かれている。

この橋は、1135年から1146年にかけて造られたドイツ最古の石橋。旅人や商人、さらに十字軍までもがこの橋を渡ってきたという。歴史のロマンを感じずにはいられない。

橋の中間くらいまで歩いたら、後ろを振り返ってみよう。
歴史を感じる石造りの建物がずらりと並び、その後ろに大聖堂がそびえ立つ光景に圧倒されるはずだ。
今が21世紀であることを忘れてしまいそうになる。

絶好の撮影スポットなので、ぜひ記念の一枚を撮っておきたい。スマートフォンの自撮りでも背景がきれいにおさまる。

見どころはまだあるが、そろそろ子どもが遊びたがる頃ではないだろうか。
後編では、大人も癒される自然公園、現地人の気分が味わえるローカルな公園、期間限定で設置される遊園地などを紹介する。