都心から日帰りで行けるにもかかわらず、世界遺産級の美しい水面を観ることができるというユーシン渓谷に行ってみた。
新宿駅から小田急線に乗って1時間半弱、新松田駅に到着。そこからさらにバスに乗って揺られること約40分、玄倉(くろくら)で下車。バスを降りると目の前には丹沢湖が見え、バス停も兼ねた商店があり、ここからユーシン渓谷への登山口へと続く。
10分ほど歩くと玄倉第一発電所が見えた。すでに水が澄んでいる。
発電所ということで、人工の滝もある。
登山というほどの急勾配はなく歩くこと自体は楽なのだが、懐中電灯がなければ絶対に通過不可能な隧道がある。本当に真っ暗なので、対向からくる登山客のライトがありがたく感じるほどだった。
玄倉第一発電所から歩くこと1時間半くらいだろうか。いよいよそれらしい雰囲気になってきた。
待ってました! これが噂のユーシンブルー!
実はここはダムになっており、この綺麗なブルーはこの周辺しかない。なぜこのようなブルーになるのかは不明なようだ。
新緑のグリーンとユーシンブルーのコントラストが美しい。
ここを過ぎると隧道や林道を繰り返す普通の登山道となる。
途中には小さな滝も流れており、マイナスイオンを堪能できる。
崖崩れが多い登山道のようなので、いくら急勾配がないにしても装備はそれなりにしたほうが良さそうだ。
さらに奥へ行くとユーシンロッジという宿泊施設もあるようだが、現在は閉鎖中とのこと、雨山橋で折り返すことにした。
ユーシンブルーのスポットに再び戻ると、午後になっていたせいか朝観たほどの美しいブルーではなかった。午前中に観るのがベストのようだ。
帰りのバスに間に合うようにいそいそと歩く。最初の玄倉商店前にはたくさんのバス待ち合い客がいた。ようやく来たバスはすし詰め状態。乗り降りもままならず、お陰で駅までの到着が大幅に遅れた。ちょっと残念。
でも、気軽に日帰りができるので、紅葉シーズンにまた来てみたい。赤とブルーのコントラストもまた美しいだろう。
補足:
「ユーシン」の名前の由来は諸説あるようだ。漢字も湧津、幽神、有信などいろいろ。いずれにしても西丹沢は森深く、あまり人が来ない場所だったようなので、意味深な由来なのだろう。