■対馬旅行3日目(2026年12月27日)

登山口と登山口入ってすぐの景色
今日は決戦日。対馬の霊峰・白嶽(しらたけ)に登る日。日本百低山,九州百名山にもなっている標高518mの低山だ。まずはホテルのある竹敷から対馬病院行きのバス(1日3本しかない!)に乗り,雞知(けち)宮前で降りて,そこでタクシーを呼んで登山口へ。大型車は登山者用トイレのあるところまでしか入れないが,そこから登山口までかなり距離がある。普通車ならギリギリ入れる道幅の山道。正直,運転に慣れていないと怖い。レンタカーなんて無理して借りなくてよかったと思った。
念のためYAMAPの登山開始をオンにして登り始める。山登りの楽しさの一つに,その土地独特の植生を楽しめる点がある。対馬という特殊な場所だけあって,日本列島系と大陸系の植物が混在しているようだ。関東甲信越とも東北とも違う独特な雰囲気の山であることが登り始めてすぐに感じとれた。
白嶽はガレ・岩が多く,低山とはいえスニーカーでは危ない。トレッキングシューズは必須である。行者の岩屋も過ぎ,鳥居分岐にも難なく到着。ここまでは傾斜も緩やかで楽に登れる。しかし,鳥居分岐後から急に傾斜がきつくなり,ロープ伝いに登ることになる。登山初心者だとこの急斜面に怖さを感じる人も多いかもしれない。実は初日に観光案内所で白嶽は遭難・滑落しやすいので一人登山は危ないからガイドをつけろと言われた。低山にガイド?と思ったのだが,これが理由だったのだ。初心者の方は一人登山はやめましょう。そして装備はしっかりと。
鳥居分岐を通り越すと急斜面と同時に原生林も広がり始める。途中には神社もあり,この山が対馬の人々にとって神聖な場所であることがよくわかる。祠を見つけるたびに手を合わせ参拝した。約1時間半で山頂に到着。山頂に着くと急に強風になり寒くなる。低山でこれほどまで急激な変化をする山も珍しい。山頂からの眺めは低山にもかかわらず神聖さを感じ,普通の山とは何かが違う。いつもなら登頂の安堵と嬉しさ,眺望に感動するのだが,今回はまったく別の感動だった。何かが降りてくる感じ。これぞ霊峰。不覚にも涙。また必ずご挨拶に来たいと思った。

行者の岩屋と鳥居分岐

途中にみられる祠と原生林

頂上前広場で雌雄2峰を眺める

頂上からの眺めと岩のテラス
山頂より少し下の岩のテラスで軽く昼ごはんを食べ,下山。下山前にタクシーを岩のテラスで呼んだ。実は登山口ではスマホの電波が立っておらず,山頂付近のほうが電波が来ているのだ。盲点なのでタクシーを利用する場合は要注意。
急斜面の下山は怖いかと思ったが,案外平気ですんなり下山。登山口ではすでにタクシーが待っていてくれた。行きと同じ運転手さんだった。車中で登山報告と対馬の話をいろいろしながら,登山後のお約束,温泉へ!昨日行った温泉は長期休業中だったが,対馬病院すぐ横に湯多里(ゆたり)ランドというスパを見つけていた。運転手さんもここは推しだった。
露天風呂もあり,ゆっくり温泉で寛いだあと,レストランは営業時間外だったが持っていた食べ物をロビーで食べる。電子レンジも置いてあるので,持ち込みで食べるのもいいようだ。湯多里ランドで登山の疲れも取れて大満足。
ここから昨日行ったスーパーサイキまで徒歩20〜30分程度だったので,食料調達のためにのんびり歩いて行くことにした(普通は歩かない?笑)。雰囲気は年の瀬,並んでいる食材も正月料理が多くて華やいで活気がある。日本でも海外でも旅行の楽しみの一つに地元のスーパーを観ることがある。知らなかった食材や商品,地元の人がどういう買い物をするのか,レジはどんな感じかなど,その土地のローカルカルチャーを知ることができるスーパーはとても楽しい。

途中のなにげない景色が美しい

スーパーサイキにて
対馬はやはり魚が多かった。ブリの頭がどかんと置いてあったり,フレッシュなあわびが普通に売られていたり。ただ,対馬でも魚が獲れなくなってきており,水温上昇で沖縄の魚が獲れるようになってしまったり,高齢化も伴って漁業がかなり衰退してしまっているらしい。この危機的状況,どうしたらよいのだろうか? 買い物後,スーパーで再びタクシーを呼んでそんな話を運転手さんとしながらホテルへ戻った。今夜は「対馬の苦悩」に思いを馳せながら宿で晩ご飯。明日は対馬最終日。おやすみなさい。
■対馬旅行4日目最終日(2026年12月28日)
対馬旅行最終日。15時のフライトで帰京する。城下町・厳原観光をじっくりしていなかったので,お土産購入ついでに散策することにした。宿からは昨日も使った7時半発の対馬病院行きバスに乗る。対馬市内のバス1日フリーパス券(1040円)が発売されているらしく,車内で購入。対馬病院から厳原行きのバスに乗り換えて終点・厳原下車。観光案内所にあるコインロッカーに荷物を預けて準備万端だ。
徒歩7,8分のところにある対馬藩主宗氏の菩提寺である万松院(ばんしょういん)へ。百雁木(ひゃくがんぎ)という石段を登りながら宗氏一族の大きな墓所を巡る。日本三大墓所の一つに数えられている。途中に天然記念物の大杉があり圧巻だ。この大杉の存在が万松院の幽玄さをさらに引き立たせている。

百雁木の石段と大杉
その後,お土産購入のためにさらに散策。対馬名物のお菓子といえば「かすまき」だ。カステラ生地で餡を包んで筒状にした和菓子。そのまま食べても,トースターなどでちょっと焼いても美味しい。かすまき発祥の江崎泰平堂へ。店内が昭和レトロで可愛い。お店の人と少しお話しして5本入りを購入。

江崎泰平堂外観
観光案内所と同じ建物内にある「つしにゃんキッチン」でランチ。対州そばと穴子カツセットをチョイス。美味。まだまだ時間があったので,お土産を買ったり,「YELLOW BASE COFFEE」で微糖カフェオレを飲んだり。すべて徒歩で移動可能な距離なので,城下町散策気分を味わいながら最終日はのんびり過ごした。そして,観光案内所に戻り昨日登った白嶽のYAMAPの記録を見せて,記念バッヂをいただいた。ツシマヤマネコが刻まれていて可愛い。
さて,いよいよ空港へ行く時間だ。観光案内所はバスターミナルとなっていて,空港へは一番メインのバス路線・厳原-比田勝(ひたかつ)路線に乗ればよい。対馬病院を経由して対馬やまねこ空港へ約25分程度でつく。

対州そばと穴子カツをつしにゃんキッチンにて

YELLOW BASE COFFEEの微糖カフェオレとケーキ
今回は下対馬の厳原・美津島を中心とした狭い範囲の旅行だったが,とても充実していた。ぜひ次は上対馬にも行きたい。上対馬の目保呂ダム馬事公園で対州馬に乗りたい。暖かい季節に行ってみたい。ゴールデン・ウィークごろにはヒトツバタゴ(別名ナンジャモンジャ)が白い花を満開に咲かせるそうだ。まだまだ見どころ,見頃がありそうな対馬第1回目旅行,これにてひとまず完。名残惜しみながら対馬やまねこ空港より飛翔!
ありがとうございました!

対馬やまねこ空港より
<対馬旅行のポイント>
1. 対馬は案外広く,移動にかなり時間を取られる。足は車かバスだが,バスは本数が少ない。レンタカーがベスト。
2. タクシーは電話でその場で連絡すると割とすぐに来てもらえる。現在地最寄りのタクシー会社の電話番号を把握しておくこと。GOなどのアプリはほぼ使えない(2025年12月時点)。支払いは現金かQRコード決済(PayPayがメジャー)が使えた。
3. 上・中・下対馬と分けて旅行プランを練るべき。上・下対馬両方は日程がゆったりでない限り厳しい。初めての場合は厳原を中心に中・下対馬が無難。
4. 空港は中対馬東側にある。船は下対馬の厳原港か上対馬の比田勝港に着くようだ。
5. 宿は厳原が便利(今回私は厳原ではなく美津島の竹敷という中心からかなり離れたところだったので,移動が大変だった)。食事ができる店も厳原に集中している。
6. コンビニの数は少ない。
7. 対馬の正確な情報は案外少ないため,観光案内所に行くと最新情報が得られる。
8. 何かアクティビティを入れたほうが充実した旅行になりそう。
9. 対馬の食は美味しい,人が優しい。これは間違いない。
10. 日本人観光客よりも韓国人観光客のほうが多い。ハングル表記併記はデフォルト。
11. 対馬=島=海を連想して行くとちょっと違うかも。リアス式海岸のため,海よりも山を感じることが多い。もちろん釣りはできるようだ。
<今回宿泊したホテル>
対馬リゾート
https://tsushimaresort.co.jp/
釣り人用の宿で海に面しており,生簀などもある。グランピング施設もできたようで,対馬の海を楽しみたい人にはおすすめ。空港からかなり離れている美津島町竹敷にあるため要注意。宿周辺には店がなく先に買い出しは必須,朝食付きがおすすめ。

対馬リゾートのグランピン施設と充実した朝食
■対馬旅行3日目(2026年12月27日)

登山口と登山口入ってすぐの景色
今日は決戦日。対馬の霊峰・白嶽(しらたけ)に登る日。日本百低山,九州百名山にもなっている標高518mの低山だ。まずはホテルのある竹敷から対馬病院行きのバス(1日3本しかない!)に乗り,雞知(けち)宮前で降りて,そこでタクシーを呼んで登山口へ。大型車は登山者用トイレのあるところまでしか入れないが,そこから登山口までかなり距離がある。普通車ならギリギリ入れる道幅の山道。正直,運転に慣れていないと怖い。レンタカーなんて無理して借りなくてよかったと思った。
念のためYAMAPの登山開始をオンにして登り始める。山登りの楽しさの一つに,その土地独特の植生を楽しめる点がある。対馬という特殊な場所だけあって,日本列島系と大陸系の植物が混在しているようだ。関東甲信越とも東北とも違う独特な雰囲気の山であることが登り始めてすぐに感じとれた。
白嶽はガレ・岩が多く,低山とはいえスニーカーでは危ない。トレッキングシューズは必須である。行者の岩屋も過ぎ,鳥居分岐にも難なく到着。ここまでは傾斜も緩やかで楽に登れる。しかし,鳥居分岐後から急に傾斜がきつくなり,ロープ伝いに登ることになる。登山初心者だとこの急斜面に怖さを感じる人も多いかもしれない。実は初日に観光案内所で白嶽は遭難・滑落しやすいので一人登山は危ないからガイドをつけろと言われた。低山にガイド?と思ったのだが,これが理由だったのだ。初心者の方は一人登山はやめましょう。そして装備はしっかりと。
鳥居分岐を通り越すと急斜面と同時に原生林も広がり始める。途中には神社もあり,この山が対馬の人々にとって神聖な場所であることがよくわかる。祠を見つけるたびに手を合わせ参拝した。約1時間半で山頂に到着。山頂に着くと急に強風になり寒くなる。低山でこれほどまで急激な変化をする山も珍しい。山頂からの眺めは低山にもかかわらず神聖さを感じ,普通の山とは何かが違う。いつもなら登頂の安堵と嬉しさ,眺望に感動するのだが,今回はまったく別の感動だった。何かが降りてくる感じ。これぞ霊峰。不覚にも涙。また必ずご挨拶に来たいと思った。

行者の岩屋と鳥居分岐

途中にみられる祠と原生林

頂上前広場で雌雄2峰を眺める

頂上からの眺めと岩のテラス
山頂より少し下の岩のテラスで軽く昼ごはんを食べ,下山。下山前にタクシーを岩のテラスで呼んだ。実は登山口ではスマホの電波が立っておらず,山頂付近のほうが電波が来ているのだ。盲点なのでタクシーを利用する場合は要注意。
急斜面の下山は怖いかと思ったが,案外平気ですんなり下山。登山口ではすでにタクシーが待っていてくれた。行きと同じ運転手さんだった。車中で登山報告と対馬の話をいろいろしながら,登山後のお約束,温泉へ!昨日行った温泉は長期休業中だったが,対馬病院すぐ横に湯多里(ゆたり)ランドというスパを見つけていた。運転手さんもここは推しだった。
露天風呂もあり,ゆっくり温泉で寛いだあと,レストランは営業時間外だったが持っていた食べ物をロビーで食べる。電子レンジも置いてあるので,持ち込みで食べるのもいいようだ。湯多里ランドで登山の疲れも取れて大満足。
ここから昨日行ったスーパーサイキまで徒歩20〜30分程度だったので,食料調達のためにのんびり歩いて行くことにした(普通は歩かない?笑)。雰囲気は年の瀬,並んでいる食材も正月料理が多くて華やいで活気がある。日本でも海外でも旅行の楽しみの一つに地元のスーパーを観ることがある。知らなかった食材や商品,地元の人がどういう買い物をするのか,レジはどんな感じかなど,その土地のローカルカルチャーを知ることができるスーパーはとても楽しい。

途中のなにげない景色が美しい

スーパーサイキにて
対馬はやはり魚が多かった。ブリの頭がどかんと置いてあったり,フレッシュなあわびが普通に売られていたり。ただ,対馬でも魚が獲れなくなってきており,水温上昇で沖縄の魚が獲れるようになってしまったり,高齢化も伴って漁業がかなり衰退してしまっているらしい。この危機的状況,どうしたらよいのだろうか? 買い物後,スーパーで再びタクシーを呼んでそんな話を運転手さんとしながらホテルへ戻った。今夜は「対馬の苦悩」に思いを馳せながら宿で晩ご飯。明日は対馬最終日。おやすみなさい。
■対馬旅行4日目最終日(2026年12月28日)
対馬旅行最終日。15時のフライトで帰京する。城下町・厳原観光をじっくりしていなかったので,お土産購入ついでに散策することにした。宿からは昨日も使った7時半発の対馬病院行きバスに乗る。対馬市内のバス1日フリーパス券(1040円)が発売されているらしく,車内で購入。対馬病院から厳原行きのバスに乗り換えて終点・厳原下車。観光案内所にあるコインロッカーに荷物を預けて準備万端だ。
徒歩7,8分のところにある対馬藩主宗氏の菩提寺である万松院(ばんしょういん)へ。百雁木(ひゃくがんぎ)という石段を登りながら宗氏一族の大きな墓所を巡る。日本三大墓所の一つに数えられている。途中に天然記念物の大杉があり圧巻だ。この大杉の存在が万松院の幽玄さをさらに引き立たせている。

百雁木の石段と大杉
その後,お土産購入のためにさらに散策。対馬名物のお菓子といえば「かすまき」だ。カステラ生地で餡を包んで筒状にした和菓子。そのまま食べても,トースターなどでちょっと焼いても美味しい。かすまき発祥の江崎泰平堂へ。店内が昭和レトロで可愛い。お店の人と少しお話しして5本入りを購入。

江崎泰平堂外観
観光案内所と同じ建物内にある「つしにゃんキッチン」でランチ。対州そばと穴子カツセットをチョイス。美味。まだまだ時間があったので,お土産を買ったり,「YELLOW BASE COFFEE」で微糖カフェオレを飲んだり。すべて徒歩で移動可能な距離なので,城下町散策気分を味わいながら最終日はのんびり過ごした。そして,観光案内所に戻り昨日登った白嶽のYAMAPの記録を見せて,記念バッヂをいただいた。ツシマヤマネコが刻まれていて可愛い。
さて,いよいよ空港へ行く時間だ。観光案内所はバスターミナルとなっていて,空港へは一番メインのバス路線・厳原-比田勝(ひたかつ)路線に乗ればよい。対馬病院を経由して対馬やまねこ空港へ約25分程度でつく。

対州そばと穴子カツをつしにゃんキッチンにて

YELLOW BASE COFFEEの微糖カフェオレとケーキ
今回は下対馬の厳原・美津島を中心とした狭い範囲の旅行だったが,とても充実していた。ぜひ次は上対馬にも行きたい。上対馬の目保呂ダム馬事公園で対州馬に乗りたい。暖かい季節に行ってみたい。ゴールデン・ウィークごろにはヒトツバタゴ(別名ナンジャモンジャ)が白い花を満開に咲かせるそうだ。まだまだ見どころ,見頃がありそうな対馬第1回目旅行,これにてひとまず完。名残惜しみながら対馬やまねこ空港より飛翔!
ありがとうございました!

対馬やまねこ空港より
<対馬旅行のポイント>
1. 対馬は案外広く,移動にかなり時間を取られる。足は車かバスだが,バスは本数が少ない。レンタカーがベスト。
2. タクシーは電話でその場で連絡すると割とすぐに来てもらえる。現在地最寄りのタクシー会社の電話番号を把握しておくこと。GOなどのアプリはほぼ使えない(2025年12月時点)。支払いは現金かQRコード決済(PayPayがメジャー)が使えた。
3. 上・中・下対馬と分けて旅行プランを練るべき。上・下対馬両方は日程がゆったりでない限り厳しい。初めての場合は厳原を中心に中・下対馬が無難。
4. 空港は中対馬東側にある。船は下対馬の厳原港か上対馬の比田勝港に着くようだ。
5. 宿は厳原が便利(今回私は厳原ではなく美津島の竹敷という中心からかなり離れたところだったので,移動が大変だった)。食事ができる店も厳原に集中している。
6. コンビニの数は少ない。
7. 対馬の正確な情報は案外少ないため,観光案内所に行くと最新情報が得られる。
8. 何かアクティビティを入れたほうが充実した旅行になりそう。
9. 対馬の食は美味しい,人が優しい。これは間違いない。
10. 日本人観光客よりも韓国人観光客のほうが多い。ハングル表記併記はデフォルト。
11. 対馬=島=海を連想して行くとちょっと違うかも。リアス式海岸のため,海よりも山を感じることが多い。もちろん釣りはできるようだ。
<今回宿泊したホテル>
対馬リゾート
https://tsushimaresort.co.jp/
釣り人用の宿で海に面しており,生簀などもある。グランピング施設もできたようで,対馬の海を楽しみたい人にはおすすめ。空港からかなり離れている美津島町竹敷にあるため要注意。宿周辺には店がなく先に買い出しは必須,朝食付きがおすすめ。

対馬リゾートのグランピン施設と充実した朝食
