実際、この土地はシルクロードの西の端の交易都市の一つで、東は遥か中国と結ばれ、西はトルコと黒海を介してヨーロッパに続き、南はイラクなどのペルシャ・アラブ地域につながり、北はロシア(チェチェン共和国ほか)と接している。ここははるか昔から文化のクロスロードとしてその輝きを絶やさなかった土地で、数千年あるいは数万年の人の移動の歴史と共に、ここではさまざまな食文化が往来し、混じり合い、進化してきたのだ。
そんなトビリシのローカルフードでは、ぜひ「キンカリ」を試したい。外見はほぼ中華料理の「小籠包(しょうろんぽう)」なのだが、中にラム肉や地元産のハーブなどを使った餡(具)が入るバージョンもある、代表的なジョージア料理。長い歴史の中で中華の食文化がシルクロード経由で伝えらたものであろうことは想像に難くない。食が時間と空間を超越した存在であることを実感できる。
さらにワインもここジョージアが発祥の地とされている。トビリシの北東、大コーカサス山脈の麓のカヘティア地方の大平原には見渡す限りのぶどう畑が広がり、ワイナリーが点在している。ジョージア人がジョージア産ワインの歴史に圧倒的な誇りと自信を持っているのが感慨深い。そのバリエーションと品質ももちろん、「世界最古」の名に恥じないものであることは言うまでもない。
実際、この土地はシルクロードの西の端の交易都市の一つで、東は遥か中国と結ばれ、西はトルコと黒海を介してヨーロッパに続き、南はイラクなどのペルシャ・アラブ地域につながり、北はロシア(チェチェン共和国ほか)と接している。ここははるか昔から文化のクロスロードとしてその輝きを絶やさなかった土地で、数千年あるいは数万年の人の移動の歴史と共に、ここではさまざまな食文化が往来し、混じり合い、進化してきたのだ。
そんなトビリシのローカルフードでは、ぜひ「キンカリ」を試したい。外見はほぼ中華料理の「小籠包(しょうろんぽう)」なのだが、中にラム肉や地元産のハーブなどを使った餡(具)が入るバージョンもある、代表的なジョージア料理。長い歴史の中で中華の食文化がシルクロード経由で伝えらたものであろうことは想像に難くない。食が時間と空間を超越した存在であることを実感できる。
さらにワインもここジョージアが発祥の地とされている。トビリシの北東、大コーカサス山脈の麓のカヘティア地方の大平原には見渡す限りのぶどう畑が広がり、ワイナリーが点在している。ジョージア人がジョージア産ワインの歴史に圧倒的な誇りと自信を持っているのが感慨深い。そのバリエーションと品質ももちろん、「世界最古」の名に恥じないものであることは言うまでもない。