2018年8月12日。金曜午後から土曜にかけてのユダヤの安息日・シャバットも終わり,今日は日曜だかすべてが日常に戻っている。そして移動日。長距離バスでエイラートからエルサレムまでの移動だ。最後の朝に初めて宿の朝食を食べ,出発。ネットで予約しておいたチケットをセントラルバスステーションで受け取り,いざ出発。なぜか一番眺めのいい一番前の席,しかも隣は日本語がかなり話せるイスラエル人男性だった。彼はエイラートからシリア国境にある故郷に戻るらしい。5年も日本に住んでいたことがあり,私の日本語はほぼ理解でき,日本語単語を思い出しながらイスラエルの話をたくさんしてくれた。ここはマサダだよ,死海には実は2つ湖があって,手前は塩を採るための商用湖で北にあるほうが綺麗だよ,とか。彼のおかげでバスの車窓から見える死海についてよく理解できた。

セントラルバスステーション:まだ9時だというのに,日差しがきつい

商用の死海を車窓から眺める:塩分濃度が高いのがよくわかる

こちらは綺麗なほうの死海:明らかに商用とは色が違う

死海に行くかどうか迷ったけれど,昨日のツアーで一緒だった日本人男性がバスから見れば十分かもと言っていたとおり,思っていたほど観光地としては盛んな感じはしない。夏のハイシーズン(オフかもしれない?)の割に人が少ない。死海の塩関連商品はお土産屋でたくさん売っているけれど,観光するような場所ではないのかもしれない。1時間以上死海の眺めが続き,死海を過ぎた頃,隣の男性は途中下車した。いろいろありがとう。

こんな死海の景色が1時間ほど続いた

もうエルサレムはすぐそこだ。エイラートから約4時間で着いてしまう。実はエルサレム-テルアビブも車で1時間かからないくらいの距離なのだ。
あっという間にエルサレムのセントラルバスステーションに到着。目の前の景色はまるで中世かと疑うような,黒ずくめの服装をした多くのユダヤ人男性が歩いていた。やっと日本人が思い描いているイスラエルに来たのだなと実感。アート,音楽,地中海,イルカと日本人にはあまりピンとこないイスラエルを先に観て,最終都市にエルサレムを選んだのは正解だったかもしれないと直感的に思った。

ビートルズ・アビーロードのイスラエル版か?

テルアビブが商業都市ならば,エルサレムは古都そのもの。たいして距離は離れていないのに,ずいぶん雰囲気が違う。泊まる宿は新市街にある。トラムでまずは移動だ。案外混んでいる車内から街の景色を眺めると,どう考えてもここはヨーロッパ。でも宿についてみるととても近代的な内装にびっくりした。トラムの駅からも近く,宿のスタッフもフレンドリーだし,宿泊客もなんとなく落ち着いていて最後に泊まるのがここでよかった。なかなかまとめて洗濯ができなかったので,まずは洗濯タイム。同時に今夜から明日にかけての作戦を練る。

古都エルサレムに超近代的なトラム

宿のキッチン:古都らしからず近代的で面食らう

エルサレムには2泊しかしない。つまり3日後には帰国だ。まず今夜はお約束のJazz Bar探し。どうやら宿のすぐ近くに良さげな店があることを発見。あとでチェックしに行こう。洗濯が終わるのを待って,トラムでまずはマハネー・イフェダーマーケットにお土産を買いに行く。ハーブティーとお菓子を調達。これで最低限のお土産を買うことができた。ついでにマーケット内のオーガニックイスラエル料理を出すお店で晩ご飯。イスラエルに来て初めてフムスを食べた。

マハネー・イフェダーマーケット入口:夕方の買い出し客で少し混み始めていた

この店でお土産を調達:スパイスが綺麗に並んでいる

イスラエルで初めて食べるフムス

マーケットのアーケード内で:イスラエルはパンも美味しい

再び宿の方向に戻り,Jazz Barをチェック。開店は7時ごろ,開演は9時半とのことで,宿に戻って休むことに。部屋で同室の女性と話したり,ラウンジではカラオケ大会をやっていたのでちょっとだけ参加してみたり,ちょうどお盆だったので日本人男性が結構いたので情報交換したり。ゲストハウスに泊まるのはホテルにはない楽しさがある。

宿のカラオケ大会:YouTubeのおかげで世界各国の曲がカラオケできる

やっと音楽タイム。店はBirman。だが,すぐ隣の店がポップスのライブを爆音でしかも路上でやっていて,うるさい。Birmanでの演奏を聴いている人がだれもいない。今夜のBirmanライブはアコーディオンソロ。アコーディオンソロのJazzって珍しい。一番いい席,つまり演奏者の目の前を陣取って,聴く。演奏しているおじさんがこちらをチラ見して嬉しそうにしてくれた。1stステージ終了。隣の店の演奏はまだ終わらない。早く終わってくれないかなあ。アコーディオンのおじさんが「君が来てくれたから心が折れずに演奏を続けられたよ」と言いながら隣に座ってくれた。日曜夜はいつも隣の店がライブをやるそうだ。彼といろいろと話す。アコーディオンJazzをやる人はイスラエルでも今は数人しかいないそうだ。私がボサノヴァをやっていると言ったら,ブラジルにも行ったことがあるそうで,ヨーロッパや南米などたくさんの国に演奏しに行ったとのこと。アコーディオン本体だけでなく本人もかなり年季が入っているのはそのせいだ。

アコーディオン演奏中:素敵な演奏,素敵な店だ

隣の店のライブも終わって,2ndステージが始まる。私のためにボサノヴァを2曲やってくれた。感激。徐々に客も増えて,常連客やミュージシャンも集まってきた。ようやくいい雰囲気で落ち着いて音楽を聴くことができた。
エルサレム初夜から宿の近くにこんないい店あるなんて,すごいラッキーな私。明日もここに来よう。明日は普通のJazz編成らしい。

明日の日中は旧市街の散策,そして夜は再びJazzライブ!

※後から知ったが,このアコーディオン奏者のおじさんはこの店のマスターで,おじさんどころか80歳くらいのおじいさん。イスラエルJazz界では重鎮のようで,若手を育てるつもりで店をやっているようだ。ミュージシャンは見た目で年齢を判断するのが難しい。笑

2018年8月12日。金曜午後から土曜にかけてのユダヤの安息日・シャバットも終わり,今日は日曜だかすべてが日常に戻っている。そして移動日。長距離バスでエイラートからエルサレムまでの移動だ。最後の朝に初めて宿の朝食を食べ,出発。ネットで予約しておいたチケットをセントラルバスステーションで受け取り,いざ出発。なぜか一番眺めのいい一番前の席,しかも隣は日本語がかなり話せるイスラエル人男性だった。彼はエイラートからシリア国境にある故郷に戻るらしい。5年も日本に住んでいたことがあり,私の日本語はほぼ理解でき,日本語単語を思い出しながらイスラエルの話をたくさんしてくれた。ここはマサダだよ,死海には実は2つ湖があって,手前は塩を採るための商用湖で北にあるほうが綺麗だよ,とか。彼のおかげでバスの車窓から見える死海についてよく理解できた。

セントラルバスステーション:まだ9時だというのに,日差しがきつい

商用の死海を車窓から眺める:塩分濃度が高いのがよくわかる

こちらは綺麗なほうの死海:明らかに商用とは色が違う

死海に行くかどうか迷ったけれど,昨日のツアーで一緒だった日本人男性がバスから見れば十分かもと言っていたとおり,思っていたほど観光地としては盛んな感じはしない。夏のハイシーズン(オフかもしれない?)の割に人が少ない。死海の塩関連商品はお土産屋でたくさん売っているけれど,観光するような場所ではないのかもしれない。1時間以上死海の眺めが続き,死海を過ぎた頃,隣の男性は途中下車した。いろいろありがとう。

こんな死海の景色が1時間ほど続いた

もうエルサレムはすぐそこだ。エイラートから約4時間で着いてしまう。実はエルサレム-テルアビブも車で1時間かからないくらいの距離なのだ。
あっという間にエルサレムのセントラルバスステーションに到着。目の前の景色はまるで中世かと疑うような,黒ずくめの服装をした多くのユダヤ人男性が歩いていた。やっと日本人が思い描いているイスラエルに来たのだなと実感。アート,音楽,地中海,イルカと日本人にはあまりピンとこないイスラエルを先に観て,最終都市にエルサレムを選んだのは正解だったかもしれないと直感的に思った。

ビートルズ・アビーロードのイスラエル版か?

テルアビブが商業都市ならば,エルサレムは古都そのもの。たいして距離は離れていないのに,ずいぶん雰囲気が違う。泊まる宿は新市街にある。トラムでまずは移動だ。案外混んでいる車内から街の景色を眺めると,どう考えてもここはヨーロッパ。でも宿についてみるととても近代的な内装にびっくりした。トラムの駅からも近く,宿のスタッフもフレンドリーだし,宿泊客もなんとなく落ち着いていて最後に泊まるのがここでよかった。なかなかまとめて洗濯ができなかったので,まずは洗濯タイム。同時に今夜から明日にかけての作戦を練る。

古都エルサレムに超近代的なトラム

宿のキッチン:古都らしからず近代的で面食らう

エルサレムには2泊しかしない。つまり3日後には帰国だ。まず今夜はお約束のJazz Bar探し。どうやら宿のすぐ近くに良さげな店があることを発見。あとでチェックしに行こう。洗濯が終わるのを待って,トラムでまずはマハネー・イフェダーマーケットにお土産を買いに行く。ハーブティーとお菓子を調達。これで最低限のお土産を買うことができた。ついでにマーケット内のオーガニックイスラエル料理を出すお店で晩ご飯。イスラエルに来て初めてフムスを食べた。

マハネー・イフェダーマーケット入口:夕方の買い出し客で少し混み始めていた

この店でお土産を調達:スパイスが綺麗に並んでいる

イスラエルで初めて食べるフムス

マーケットのアーケード内で:イスラエルはパンも美味しい

再び宿の方向に戻り,Jazz Barをチェック。開店は7時ごろ,開演は9時半とのことで,宿に戻って休むことに。部屋で同室の女性と話したり,ラウンジではカラオケ大会をやっていたのでちょっとだけ参加してみたり,ちょうどお盆だったので日本人男性が結構いたので情報交換したり。ゲストハウスに泊まるのはホテルにはない楽しさがある。

宿のカラオケ大会:YouTubeのおかげで世界各国の曲がカラオケできる

やっと音楽タイム。店はBirman。だが,すぐ隣の店がポップスのライブを爆音でしかも路上でやっていて,うるさい。Birmanでの演奏を聴いている人がだれもいない。今夜のBirmanライブはアコーディオンソロ。アコーディオンソロのJazzって珍しい。一番いい席,つまり演奏者の目の前を陣取って,聴く。演奏しているおじさんがこちらをチラ見して嬉しそうにしてくれた。1stステージ終了。隣の店の演奏はまだ終わらない。早く終わってくれないかなあ。アコーディオンのおじさんが「君が来てくれたから心が折れずに演奏を続けられたよ」と言いながら隣に座ってくれた。日曜夜はいつも隣の店がライブをやるそうだ。彼といろいろと話す。アコーディオンJazzをやる人はイスラエルでも今は数人しかいないそうだ。私がボサノヴァをやっていると言ったら,ブラジルにも行ったことがあるそうで,ヨーロッパや南米などたくさんの国に演奏しに行ったとのこと。アコーディオン本体だけでなく本人もかなり年季が入っているのはそのせいだ。

アコーディオン演奏中:素敵な演奏,素敵な店だ

隣の店のライブも終わって,2ndステージが始まる。私のためにボサノヴァを2曲やってくれた。感激。徐々に客も増えて,常連客やミュージシャンも集まってきた。ようやくいい雰囲気で落ち着いて音楽を聴くことができた。
エルサレム初夜から宿の近くにこんないい店あるなんて,すごいラッキーな私。明日もここに来よう。明日は普通のJazz編成らしい。

明日の日中は旧市街の散策,そして夜は再びJazzライブ!

※後から知ったが,このアコーディオン奏者のおじさんはこの店のマスターで,おじさんどころか80歳くらいのおじいさん。イスラエルJazz界では重鎮のようで,若手を育てるつもりで店をやっているようだ。ミュージシャンは見た目で年齢を判断するのが難しい。笑