海岸寺院

海岸に向かって続く細い道と公園の先に「海岸寺院」がある。かつて波打ち際に建造された複数のヒンズー寺院のうち、ただ一つ今も残る遺跡で、波と風による表面の風化が長い長い時の流れを物語る。それでも寺院本体の石の造りはとてもしっかりしており、その建設技術の高さがよく分かる。各所にはさまざまな彫刻や彫塑が今も残されている。それらを、過去の人たちからの現代へのメッセージ、と理解してもいいかもしれない。ベンガル湾の波間を背景にそれらを見て、かつてこの地から世界への海上交易ルートが興隆していた時代を、さらにはその時代にこの海岸寺院が果たした役割に思いをはせてみたい。世界遺産の遺跡群の入場料金(外国人)は250インドルピー(約450円)。ビデオカメラを持っていると別途25インドルピー(約45円)徴収される。

海岸寺院2

周辺地域にはその他にも多くの石窟や遺構が散在するので、ゆっくりと時間をかけて巡ることをお勧めする。石窟や彫刻・レリーフなどからの伝統なのだろう、街には石彫の工場や店舗も多くある。オーダーに応じてその場で石片やオブジェに好みの形状などを彫ってくれる店もあるので、ぜひ覗いてみるといいだろう。街中にはローカルのレストランだけでなく、ゲストハウスも多い。もし旅程に余裕があるならこの街に数日滞在してみるのもお勧めだ。南インドの穏やかな空気感と、人々のやさしさ、そして歴史と海に囲まれた海沿いの街の暮らしを満喫できるに違いない。

チェンナイ市内とマハーバリプラムを結ぶローカルバス

ちなみにチェンナイ市内とマハーバリプラムを結ぶローカルバスは、走行中も窓とドアがいつも開けっ放しで、利用者のほとんどが地元の人たちだ。ローカル度は極めて高いが、バス車両には路線番号(市内からマハーバリプラムまでは「599」番と「A1」番)と目的地の英語表記があり、また車掌以外の乗客にも英語を話す親切な人が多いことから、東南アジアなどのローカルバスよりはるかに快適に利用できる。なお、ローカルバス車内では、進行方向に向かって左側の座席がほぼすべて女性専用シートになるなど、ローカルの独自ルールもあるので気をつけよう。道中は車窓から、都会とはまた違った緑豊かな田舎の景色を眺め、車内でも買い物客や学生など、さまざまな地元の人たちの生活の一端を見ることができるのが楽しい。運賃は片道約40インドルピー(約70円)。思ったよりハードルは高くないので、南インドを訪れる機会があればぜひ試してみるといいだろう。

海岸寺院

海岸に向かって続く細い道と公園の先に「海岸寺院」がある。かつて波打ち際に建造された複数のヒンズー寺院のうち、ただ一つ今も残る遺跡で、波と風による表面の風化が長い長い時の流れを物語る。それでも寺院本体の石の造りはとてもしっかりしており、その建設技術の高さがよく分かる。各所にはさまざまな彫刻や彫塑が今も残されている。それらを、過去の人たちからの現代へのメッセージ、と理解してもいいかもしれない。ベンガル湾の波間を背景にそれらを見て、かつてこの地から世界への海上交易ルートが興隆していた時代を、さらにはその時代にこの海岸寺院が果たした役割に思いをはせてみたい。世界遺産の遺跡群の入場料金(外国人)は250インドルピー(約450円)。ビデオカメラを持っていると別途25インドルピー(約45円)徴収される。

海岸寺院2

周辺地域にはその他にも多くの石窟や遺構が散在するので、ゆっくりと時間をかけて巡ることをお勧めする。石窟や彫刻・レリーフなどからの伝統なのだろう、街には石彫の工場や店舗も多くある。オーダーに応じてその場で石片やオブジェに好みの形状などを彫ってくれる店もあるので、ぜひ覗いてみるといいだろう。街中にはローカルのレストランだけでなく、ゲストハウスも多い。もし旅程に余裕があるならこの街に数日滞在してみるのもお勧めだ。南インドの穏やかな空気感と、人々のやさしさ、そして歴史と海に囲まれた海沿いの街の暮らしを満喫できるに違いない。

チェンナイ市内とマハーバリプラムを結ぶローカルバス

ちなみにチェンナイ市内とマハーバリプラムを結ぶローカルバスは、走行中も窓とドアがいつも開けっ放しで、利用者のほとんどが地元の人たちだ。ローカル度は極めて高いが、バス車両には路線番号(市内からマハーバリプラムまでは「599」番と「A1」番)と目的地の英語表記があり、また車掌以外の乗客にも英語を話す親切な人が多いことから、東南アジアなどのローカルバスよりはるかに快適に利用できる。なお、ローカルバス車内では、進行方向に向かって左側の座席がほぼすべて女性専用シートになるなど、ローカルの独自ルールもあるので気をつけよう。道中は車窓から、都会とはまた違った緑豊かな田舎の景色を眺め、車内でも買い物客や学生など、さまざまな地元の人たちの生活の一端を見ることができるのが楽しい。運賃は片道約40インドルピー(約70円)。思ったよりハードルは高くないので、南インドを訪れる機会があればぜひ試してみるといいだろう。